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記憶の形態

私は物事を記憶する時
無意識に映像化して覚えている
それに気がついたのは
以前 手話通訳のトレーニングを受けている時の事だった

話し手は自分のペースでどんどん喋る
喋る言葉を
文章化して記憶しようとすれば
3行と持たない

私は2分くらいのズレでも
焦る事があまりなかった
それは記憶力が良いのでは無く
記憶の形態が映像なので
紙芝居の紙をめくって行くような物だ

順番にめくるので(人はわざわざランダムにはめくらない)
流れが判らなくなる事は無い
但し・・・話し手の言葉によって笑いが生じるようなタイミングは
合わせなければならない・・・何故なら・・・
タイムラグが起きれば
聞き手に違和感を感じさせて寂しい思いをさせてしまうからである


それはさて置き・・・
この記憶方法は今も役立っている
初めての実験をプロトコールを見ながら進めるが
事前に頭の中でシュミレーション(映像化)しておいて
実際に自分の手を動かしてみると
それは全て自分の身体を通して
映像処理される

こうなると2度目に同じ事をする時に
順番は殆ど間違えないしプロトコールを見るのは
試薬の量とタイミングの確認だけになる
なので・・・初めにメモを取るのは大事な所だけ
終った後に再度 目を通して
記憶の不確かな部分を補足として書き足す
そして原本が判り難ければ 自分で書き直す

一度 随分前に
病院の研究室に居た時
先生に頼まれてプロトコールを作ってあげた事があるが
「流れに沿って 状況が見えるようなプロトコールだね」
と言われ
ひどく喜ばれた事が有った

どんな事でも同じだと思う
ストーリーが有って
流れが判るように映像で蓄積すれば
物事は案外 愉しい

そんな私に一番合わないのは・・・
ストーリー性の無い(本当は有るのだけど)
解析の仕事

見えない物を数値化して
変化させるのは機械が行って
出来上がるのを待つだけ・・・
出来た物は相変わらず見えない物
それを数値化して 見える物にする・・・

これって好きな人は好きらしいが・・・

私の記憶パターンには何一つ当てはまらないので
いつまでたっても覚えられない(^^ゞ

by n_773m | 2005-10-17 22:29 | 日常のetc.