若き医師・・・N氏へ

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君の一言には
愛がある
看護する家族の苦労に
涙した君
「こんなに大変だったなんて・・・」

君は病気に興味は
無いと言う
有るのは
人間に対しての興味
細胞の集まりが
面白いとは
思えない・・・と

君は『医師』と言う立場だけれど
人間として
患者や家族と
接している

その心が
人から教わる事の出来ない
財産
感じられる心が
財産

君の横顔が
とても
眩しかった
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# by n_773m | 2005-04-28 19:06 | 写真

流浪の犬

河に掛かる橋の対岸から
薄茶の犬が
歩いてくる
人で言えば初老だろうか・・・
どちらかと言えば
長毛で
多分 長い事
歩いて来たのだろう
少し煤けた感じがする

犬は何の迷いも無いように
真っ直ぐ橋を渡り
そして
立ち止まる事なく
渡り終わると右に曲がった

「何処に行くの? 誰に逢いに行くの?」

思わず声を掛けたくなる・・・

無事に着けるといいね
ちゃんと逢えるといいね

愛された過去を捜しに行くのか・・・
夢見る未来に向かって行くのか・・・

流浪の犬は
見る見る小さくなって行った


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# by n_773m | 2005-04-28 19:00 | 写真

たんぽぽ

たんぽぽ・・・
君は今何処に居るの?

まるで綿毛のような その・・・白い身体・・・
抱きしめると 少しだけ我慢してたね・・・笑

お留守番は上手だったけれど
淋しい思い・・・させたね・・・

たんぽぽ・・・
玄関で待ってる君

すばしっこくテーブルに登り
目の前に 横向きに座る君
長いシッポは
まるでドラマの不良少女が振り回す
ヌンチャクのように ブンブンしてるから
笑・・・嬉しいのだろうと勝手に思って抱きしめては
幾度 手痛い攻撃に遇ったことだろう

たんぽぽ・・・
君は幸せだったかな?

痛い思い 沢山したね・・・
代わってあげられなくて・・・
何度 泣いたことだろう・・・

たんぽぽ・・・
たんぽぽ・・・

君は今 何処に居るの?

丈夫な子で 幸せにしてるかな?

たんぽぽ・・・
幸せを
ありがとね・・・


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# by n_773m | 2005-04-28 18:56 | 写真

手荷物

先日 急にBossから近距離の出張を命じられ、普段行かない方面へ電車に乗って行って来た。帰りは早い夕方・・・まぁ4時くらいの電車だっただろうか。大きなターミナル駅で乗客が随分と入れ替わり、座っていた私の前に小粋な(元)綺麗どころが3人、お稽古の帰りなのか?それともこれから観劇なのか?手荷物を持って乗り込んで来た。それ程混雑していた訳でも無く、離れ離れではあるが席は空いていたし小粋なお姉さん方だったので、そのまま席を譲る事無く私は受け取って来た資料を読んでいた。・・・すると・・・
その中の一人が
「網棚乗せる?・・・あぁいいや」と言った途端
「ここに置かしてもらうから」と言って
何と!私の膝に自分の荷物を乗せたではないか!!
はぁ???・・・・・この人知り合いじゃないよなぁ・・・とシミジミ見上げる私に
「おねぇさん・・・悪いわねぇ・・・ほっほっほ!」
両隣に立っていたお友達らしきお姉さん方も
「ほっほっほ!・・・」・・・・・・・・
何が入っていたのか知らないが、これがまた・・・
やたらと重い!
思わず座っていた私の両隣の人たちは自分の膝に倒して置いていた自分のカバンを、慌てて立てていた・・・。
何なんだ・・・まったく!・・・
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# by n_773m | 2005-04-28 14:15 | 日常のetc.

悲しい着信音

あの車両の中の あちこちで
様々な着信音が鳴り続けていると言う

私も夜中じゅう掛け続けた事がある

居場所が、安否が判らない不安

ましてや あの電車に各当するかも知れない
その可能性が有れば有るほど
胸が張り裂けそうになるのは
痛いほど判る

携帯にはバッテリーと言う物がある

掛からなくなった時・・・

ご家族やご友人、関係者の皆様のお気持ちを思うと

着信音が鳴り続けるのも

鳴らなくなるのも

あの現場では悲しすぎる・・・ d0036742_14371210.jpg
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# by n_773m | 2005-04-28 14:05 | 日常のetc.

裏切り・・・

d0036742_11484182.jpg 彼女は専門学校で唯一の友達だった
破天荒な彼女
その生き方に 私は一抹の不安を
いつも抱いていた
彼女は生きるために男性と付き合い
複数の男性に 生かされていた

そんな彼女が初めて愛した人は
既婚者で 彼女も「愛されているから」と
言っていたのに・・・

彼女には驚く程の文才があり
その詩には
一読すれば誰でも情景を浮かべる事が出来る程
美しい流れを持っていた

しかし彼女の歩いている道には
光が射す事は無く
それが私には一層の不安を感じさせていた

ある日彼女から電話があり
「彼が離婚すると言っている、私と結婚するために」
と、いつに無く弾んだ声で話してくれたのを
今も覚えている
だが同時に悩んでもいた・・・それは
彼女が自分で選んでしまった自分の過去・・・
彼に知られるのが恐いとも言っていた

そして・・・
悲劇は起きる・・・

ホテルの火災
火元は彼等の泊まった隣の部屋だった
彼が出張と偽って宿泊した部屋に
彼女も居た
7階の部屋・・・窓は開かないようになっていた
後に判る事だが
避難した客の中でも
彼はいち早く建物から脱出している
事もあろうにインタビューまで受けていた

彼女はと言えば・・・
逃げ場を失い
窓を何かで叩き割ったのだろう・・・
見つかったのは
1階のエントランスだった
しかも・・・
身元不明で・・・

愛されてると思っていた彼に
置き去りにされて・・・
彼女はどんな思いで
飛んだのだろう・・・

物事が平穏な時は
人間の真意 真価は見えない
アクシデントに見舞われた時
貴方は
大切な人 
傍らに居る人に
手を差し伸べ
その存在を守る努力が出来るだろうか?

相手の死をもってしか
終われない愛などは・・・

最大の「裏切り」である
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# by n_773m | 2005-04-28 11:47 | エッセイ