恋文
86歳の老女が 僅か2年しか一緒に居られなかった夫に
恋文を書いた
『私が貴方のお傍に逝った時は その逞しい腕で しっかりと抱きしめて下さい
お話したい事が一杯あるのです。お別れしてから今日まで、色々な事がありましたから
どうか ウンウン・・・そうか、そうか・・・と言って聞いて下さいね。・・・・・』
これは要約だけれど何とロマンチックな恋文だろう
見合い結婚で嫁に行き 娘を授かり・・・夫は戦地で戦死する・・・
僅か2年しか無い夫婦の思い出
そして今も尚 老女は
先に逝ってしまった夫に逢えたら
その腕で しっかりと抱きしめて欲しいと願っているのである
by n_773m | 2005-06-06 22:05 | エッセイ