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学んだ事

あの悲惨な鉄道事故から、やっと全員のかたの発見ができましたね。
地域の方々の連係プレーには脱帽です!
皆さん口々に「阪神淡路大震災」の教訓だ・・・と仰っていましたが
私は或るニュース番組の取材現場の中継で
一瞬ですが、通行人の男性の声に心を打たれたのでした。

現場を生中継するキャスターが、救助隊の方に
小さいサイズのペットボトルを提供します。
自分達が手にしていた 有りったけの小さいボトル・・・
それは2リットルのボトルが入らないくらい、狭く困難な場所で
救出を待つ方々への水分補給に使うためでした。
しかし・・・それすらも届かない場所にも
救助を待つ方が・・・救助隊は叫びます
「ストロー! ストロー!」
取材陣がすかさず
「え?・・・なんですか?・・・何が足りないですか?!」
しかし取材陣はストローを持っていませんでした。
「ストローかぁ・・・持ってないなぁ・・・」そう呟いた次の瞬間
指向性の強い取材のマイクの後ろを通った男性の声が、かすかに・・・
「何しとんじゃぁ!・・・んなもん買ってくりゃいいんじゃ!」
取材陣は何事も無かったように、もしかして現場は騒然としているので
本当に聴こえなかったのかも知れません。しかし・・・
1分もしないうちに、横から何かを突きつけられたのです。
それは白いビニール袋に入った何かの束・・・そう! コンビにの袋に一杯入った
ストローでした。
画面には映りませんでしたが、多分あの後ろを通った方ではないか?
そう思えてなりませんでした。
「今・・・今 先ほど要求のあったストローが手元に来ましたので、救助隊の方に渡そうと思います」
キャスターのコメントはこれだけでしたが・・・。

106名と言う尊い命が失われてしまった事が、残念でなりません。
そして現場近くの方々の献身的な協力。

10年前、自らも被災者としてご苦労された方々でした。

決して平穏な時には見えない物かも知れません。

by n_773m | 2005-04-29 15:14 | 日常のetc.