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ぬくもり・・・

今日 1郡目の離乳をさせた

さっきまで沢山居た兄弟たち
いつも身体の何処かを触っていた お母さんの感触
ピィピィ言ってる子供達を満腹にしてから
ゆっくりとご飯を食べていたお母さん

そんなゴチャゴチャした中に居たから
ヌクヌクと暖かかったのに・・・

いきなりポツンと広いケージの中に独りぼっち

不思議と子供もお母さんも鳴かない

鳴かない代わりに・・・

ぴょンぴょンとフタに頭突きをする子供
何とか飛び出したい一心で

お母さんは気が狂ったようにケージのチップを端から掘り起こす

『ごめんね・・・』心の中でそう言いながら
お母さんや兄弟の匂いが一杯付いたチップを少し足してやる
子供の高さでも飲めるように
給水ビンの位置を下げてやる

大きな固形は食べ難いので
適当な大きさで尚且つ遊べるように
砕いたペレットを作ってやって
ケージの何箇所かに置いてやると
少しずつ遊びだす

『そうそう・・・そうやって手で持っていいから、食べてごらん・・・今日から それがご飯だからね』

子供が落ち着いたのを見計らって
お母さんケージのチップを
全部 新しい物に変える
こうする事で 強制的に子供の匂いを忘れさせる・・・

残酷だと思うかも知れない・・・私もそう思う
けれど
いつまでも子供の匂いだけの中に居させた お母さんは
脱毛したり 過敏反応をおこして異常行動したりするようになる

それでも『ぬくもり』は
彼らの本能と言う格納庫に
しっかりと受け継がれて行く

by n_773m | 2006-02-09 21:32 | 日常のetc.